2030年より小中学校でプログラミングを学ぶ時間が増える!?
こんにちは!鎌倉駅前プログラミング教室forKids・代表の本田です。
今週の大きなニュースとして、「文部科学省による学習指導要領の改訂を議論する審議会で、2030年より小中高校の情報教育の強化案を示した」というニュースがありました。
具体的には、
・小学校では、3~6年で探究的な学びを行う「総合的な学習の時間」に情報の領域を加える。基本的な情報の収集や分析方法を身につけるとともに、ネットの危険性やリスクなどを早い段階で子どもたちに理解させる。
・中学校では、情報教育を扱う教科「新・技術分野(仮称)」を創設する方針を固めた。現行の技術・家庭科を分離した上で、技術では情報セキュリティー対策や生成AI(人工知能)の仕組みなどを学ぶ情報教育を大きな柱とする。
・高校では、「情報Ⅰ」の内容をさらに拡充する
とのことです。
確かに、2020年より小学校でプログラミングが必修になり、2021年より中学校でも技術・家庭の中で必修となっていました。
ただ、私が実際に様々な生徒や保護者様から聞いている内容を総合すると、
・小学校では、どの教科でどれだけの量を行うかは明確に位置づけられていないため、学校や先生によってバラツキがあり、学校ではほとんどプログラミングの授業をやっていない、という生徒も多い
・中学校では、『技術・家庭』の時間で行う、ということが定められているが、技術分野の一部(4分野ある内の1つ)なので、週1回しかない『技術・家庭』の中で、さらに『技術』と『家庭科』に分かれ、その『技術』の4分野ある内の1つとなると、扱う時間は年に片手で数える程度のため、中学校でもほとんどプログラミングの授業をやっていない、という生徒も多い
・高校では、単位数は2単位で、1週間に2時間分を1年次に行うことが多い。1年次:週1時間、2年次:週1時間というケースもある。ただ、プログラミングを教科書で学習するだけで、実際にパソコンを使用したプログラミングの実習がされていないことも多い。
また限られたコマ数の中で「情報Ⅰ」のすべての単元を網羅できていないケースも発生しており、学校の授業だけでは共通テストの得点力をつけることが難しい
という状況のようです。
ですので、今回文部科学省が示した方針については非常に良い方向だと感じています。
(教員の確保など、さらなる課題が出てきそうではありますが・・・!
今後もこのニュースについてアップデートがありましたら、解説してまいります。
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